2026年も、どうぞよろしくお願いいたします。
今年で当カウンセリングルームは開業10年です。
さて、2023年1月にFacebookに投稿した内容を、文章としてまとめ直してみました。
子どもから成人まで通しての、発達障がいのある人の育ちを知っているのは、親御さんと医師(+医療スタッフ)と、発達障がい者支援センター職員くらいです。
教育も福祉も輪切りだから、その年代のみを知る支援者が大多数です。
私自身、福岡市の療育センターで幼児期の相談だけをしていた頃、その先を知らないことで今一つ確信を持って親御さんに助言できずに、迷ってばかりでした。
発達障がい者支援センターに異動して、子どもから大人までが1本の線でつながったとき、まさに自分はこれが知りたかったんだ…!と思いました。
そこから格段に相談の質が変わったような気がしています。
例えば、中高生の親御さんで、今通っている学校で何とかうまくやること(勉強や友人関係とか)に一生懸命だとしても、どこかでもっと先を見ていて、とても不安に思っているかもしれません。
けれど学校の先生も、放課後等デイサービスの職員も、成人期のことは知りませんから、親御さんに対して将来に向けたアドバイスはしないし、できないんです。
全年齢の相談を長く受けてきた立場として、小学校や中学校に入学して、1年くらい経って落ち着いてきて、学校内での心配は減ったタイミングで、次のステージに向けた種まきをやった方がいいと考えています。
具体的には、自己理解、ライフスキル(自立生活スキル)、スケジュールの自己管理、相談や援助要請スキル、などです。
どれも自立に必須ですし、一朝一夕では育たないことばかりです。
18歳以降の公的なサービスの情報も集めておけるといいです。
何といっても、利用するのは本人自身です。
大人でもわかりにくい福祉制度ですから、言われてもなかなかピンとこないです。
少しずつ情報提供(予告)して、イメージ作りをしながら、心づもりと必要性への納得を育てていくのです。
成人期に向けて、こういう方向でこんなことを育てていけばいい、という子育ての見通しを親御さんが全く伝えられていない場合と、伝えられていて知ってはいるけれど、その時々の問題への対処に精一杯で着手できない場合とでは、やっぱりちょっと違うな〜とも感じます。
後者は、先を意識しつつも、今やれることを少しずつ着手していけばそれでいいです。
ですが、前者は、後になって「あの頃に知りたかった」「誰も教えてくれなかった」「もっと学んでおけばよかった」という後悔を残してしまうかもしれません。
きっと、選択権のあるなし、なのかなとも思いました。
今は、昔と比べたら、発達障がい支援の研究は進み、支援制度も整ってきて、子育てのどの時期に何をやればよいかは、ほとんどわかってきている段階です。
ぜひ、親御さんも支援者も、積極的に情報を調べて、学んでみて下さいね。
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