基本の支援を続ける

久しぶりのブログ更新となりました。うっかり2か月も間が!

もう少し気楽に書くとよいのかなと思いながら、書き出すとあれこれ考えてまとまらなくなってしまいますね。

ここ一年くらいで、おめめどうさんの発信していることを勉強し直し、研修や相談の中でも支援グッズを使って説明したり、積極的に紹介するようにしています。


さらに最近、メルマガ(有料)を申し込みまして、配信された記事を毎日読んでいます。

おめめどうでは、継続することと、その後押しの必要性を述べられています。

グッズを使った筆談がよいとわかっていても、毎日の暮らしの中でなかなか続かないものだから、後押しとしてメルマガ配信を始めたとのこと。さすがです。


発達障がいの子育てには、困ったことを魔法のように解決してくれる方法はありません。

モチベーションや達成感の持てる活動作り、予定や手順を視覚的に伝えること、本人の意思を引き出しやすい視覚的な手段を教えること。

これらの基本的な支援を、何年も丁寧に積み重ねていくことで、生活の安定や自立のためのスキルが身につき、本人の安心感や自信を育て、周囲が困ったと感じる行動がなくなっていきます。
(もちろん他にも細々とした支援のコツはありますが、どれもこの基本をした上でのことになります。)


私はこれをいつも『病気』や『健康』の話で例えます。
加齢に伴い、体のあちこちにちょっとした不調が出てきて、あれこれ調べていますと、大体どの病気の治療にも、必ず書いてあります。

栄養バランスのよい食事、適度な運動、充分な睡眠、ストレスを溜めないこと、等々…。

これらは一時的に頑張ることではなく、日々、当たり前に続けてこそですが、実行するのはなかなか難しいと思いませんか??

病気が治るという結果までにも時間がかかりますし、病気の予防にもなればわかっていてもなかなか取りかかれないものです。
(だからコツコツやれてる人はすごい!と尊敬します。)


発達障がいの基本的な支援も同じようなものです。わかってはいても…なんですよね。

そうそう。先日テレビを観ていたら、あのライザップは『三日坊主市場』のビジネスというそうですね!ダイエットや運動もなかなか続きにくいことの一つです。

「結果が出るまで続ける」を支える仕組みを作り、ビジネスとして成立しているのだそうですよ。なるほど!と思いました。


そう考えると、定期的に相談をし続けることも、日々の理解と対応を続けていくための一つの手段なんだろうな~と思います。

経験上、相談に続けて来られた方(+家庭での実践)は、時間はかかったとしても少しずつよい方向へ変わっていくように思います。

だから当ルームでは、一発相談でスッキリ解決を目指すよりも(そもそも難しいので…)、何年もゆるゆると相談者さんのプロセスに伴走していけるような場でありたいな~と思っています。

                                    (終)

 

※ここに書いたことは、これまでの実践経験から得た知恵みたいなもので、研究による検証などは行っておりませんし、今後変わりうることもありますので、そのつもりでお読みください。

 

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