当カウンセリングルームでは、個別の面接相談において、必要に応じて、『Vineland-Ⅱ適応行動尺度』を取り入れています。
発達障がい児・者は、知能検査では正常範囲の結果が出たとしても、実際の生活では、学校や就労などの社会適応が難しいことも多いですよね。
数値が明確に出ることもあり、現場では知能検査が多く利用されています。
ですが、特に知的発達に遅れのないタイプは、本人の困り感や社会適応の程度が知能検査で把握されにくく、例え診断があったとしても、知能指数が高いことで、つい大丈夫、と思われてしまい、周囲の理解やサポートにつながりにくいことも起こっています。
日本には、こういった適応行動を測るフォーマルな検査がずっとありませんでしたので、非常にもどかしい思いをしていました。
ですが、2014年、ついに『Vineland-Ⅱ適応行動尺度』が翻訳・発行され、現在あちこちで研修会が開かれ、少しずつ広まりを見せています。
私自身も、この情報を知ったとき、これからの発達障がい支援に必須だ!と切に思いまして、研修会を受講して、当ルームでも実施できるようにしております。
医療機関や公的機関で、すでに実施しているところもあるようですが、まだまだ少ないのでは、と思います。
もしご希望の方がいらっしゃいましたら、当ルームをどうぞご利用ください。
料金や予約について、詳しくはこちらへ。
※支援者で、Vineland-Ⅱの実施方法を学びたい方は、各地で翻訳者が講師の研修会を一度受講することをお勧めします。